TIOBE Indexの動向をみてると，2005年の Java の落ち込みの激しさが気になる．グラフから明瞭なように，ひとつの理由は C# が大幅に伸びたからだろうけど，それにしても もう少し Java 側の問題点が何だったのかの理由づけがほしい．参考になる文献としては次のようなものがある．
★2015-07-01追記
2005年の Java の急激な落ち込みの原因は，Google の検索アルゴリズムの変更によるものと推定される．Wikipedia: TIOBE Index[3] の Criticism の節に，2004年4月に Google によるアルゴリズム変更（不正に検索ランクをあげようとする手法＝いわゆるSEO[6]に対策する変更）が行われて Java と C++ が大きく落ち込んだことが言及されている．
TIOBE index is sensitive to the ranking policy of the search engines on which it is based. For instance, in April 2004 Google performed a cleanup action to get rid of unfair attempts to promote the search rank. As a consequence, there was a large drop for languages such as Java and C++, yet these languages have stayed at the top of the table. To avoid such fluctuations, TIOBE now uses more search engines.
筆者訳
TIOBE Index は検索エンジンに基づく手法であるため，検索エンジンによる順位付け方針（ランキング ポリシー）の影響を受けやすい．例えば，Google は 2004年4月に，検索結果に表示される順位をあげようとする不正手法を排除するためのアルゴリズム変更を実施している．その結果，Java や C++ などの言語が大幅に落ち込んだ（ただし，これらの言語は，依然として TIOBE Index 順位表の上位を占めている）．このような変動を避けるため，TIOBE は現在は，より多くの検索エンジンを利用するようになっている．
（Wikipedia: TIOBE Indexより引用）
| [1] | TIOBE Software: TIOBE Index |
| [2] | TIOBE Software: TIOBE Programming Community Index Definition |
| [3] | Wikipedia: TIOBE Index |
| [4] | History of Google 2005年の Java の落ち込みは Updates and Evolution of Ranking System に記載されている Florida (2003)，Austine/Brandy (2004) と呼ばれる一連の変更が原因か．“Google 検索アルゴリズム変更”といったキーワードで調査してみると，2003〜2004年のアルゴリズム変更の影響について言及されているSEO対策ページが多数見つかる（例[5]）． |
| [5] | SEMリサーチ： Google 主な検索アルゴリズム/検索技術 変更の歴史 7+1選 |
| [6] | 検索エンジン最適化 |